はじめに

うつ病はかつて「神経症」と呼ばれていたように、神経と深く関わっている症状です。
「うつ病=「悩み」と考えておられるかたがおられますが、うつ病は「悩み」や「不安」、「イヤなことの憂鬱」ではありません。
何等かのショッキングな出来事(失恋、受験失敗、結婚、出産など)で、その後遺症として気分の落ち込み+体調不調(憂鬱感、倦怠感、体が重く感じるなど)が長い期間続く症状です。
結果的に、思うように自己の感情や体調がコントロールできないことから、次第にストレスや悩みを過剰にかかえ込んでいき苦しむ症状です。
ストレス環境や悩みも深いものでもないのに、常に強い憂鬱感が付き纏います。
「悩み」が原因で体調不調の場合は、だいたい「適応障害」といったものになります。
プレゼンが苦手で憂鬱、仕事に慣れずに憂鬱といったような場合は、環境面や悩みが原因ですので、カウンセラーや上司、近親者の援助の指示を仰ぎ、環境を変える、ストレスを緩和する、自己スキルを磨いて克服していくことで症状が改善されます。
しかし、最近はうつ病と適応障害との定義もあいまいにされ、ただの適応障害から双極性障害にされる方も多いので向精神薬の多用には注意が必要です。

基本的には、精神疾患(神経症)は、ほとんどにおいて「自律神経の乱れ」=自律神経失調症を伴っています。
神経症に分類されていたものとして、不安障害(SAD,GAD,パニック障害),摂食障害、睡眠障害、うつ病(大うつ病)があります。
これらの症状は、内科などの診断でも特に異常が検知されないものに該当します。
神経症、感情に関わるような症状は、基本的に「神経」の働きが弱っている状態ですので、「神経」を鍛えていくことが精神疾患や感情コントロールを改善していくことの基本的アプローチとなっていきます。
本ページでは、神経に関わる、「神経細胞」、「神経伝達物質」、「自律神経」のことについて取り上げた後、克服までのアプローチ法について説明しています。
